【テクニック1】:トレンド

2024年6月更新
こんにちは、株式投資でFIREを達成したロジカです
基礎1から基礎5までの記事を読んでくれた方にむけて、中級編として実用的な知識を紹介していきます
この記事ではテクニカル分析のテクニック1「トレンド」を解説します
トレンドと聞いて何を思い浮かべますか?

SNSとかファッションだと「流行」のことをトレンドっていうよね
確かに世の中の「はやり」のことをトレンドと呼びますよね。ですが、投資の世界で「トレンド」といえば全体の方向性のことを示します
株価全体が向かっている方向性がわかると、エントリーや利益確定を考える材料となり、儲けのタイミングが見えてきます
この記事では
というような疑問に答えていきます
それでは早速学習していきましょう
トレンドを意識すると格段に利益が出しやすくなるよ
トレンドの種類
トレンドには3つの種類があります
- 上昇トレンド
- 下落トレンド
- 横ばいトレンド
1つずつ説明していきます
上昇トレンド

このチャートからは、左下から右上へ株価が上昇していることがわかります
これを上昇トレンドと呼びます
上昇トレンド中は株価がどんどん上がっていくので、株を買っておけば利益が出そうです
下落トレンド

このチャートでは、左上から右下に少しずつ株価が下落していることがわかります
これを下落トレンドと呼びます
このときに買いで利益を上げるのは難しく、空売りでのトレードがおすすめです
空売りがわからない人は以下の記事をどうぞ▼

横ばいトレンド

株価が上下に動きながら、横ばいに動く様子がわかります
これを横ばいトレンドといいます
横ばいは上がったり下がったりするので、これを利用すれば利益を出せそうですね
トレンドの判断方法

なんとなく右肩上がりや右肩下がりになってるのはわかるけど、今のトレンドを正確に知る方法はないの?
実は便利な方法があるんだよ。これから紹介するね
結論からいうとトレンドは移動平均線で判断します
前のパートではざっくりと上がってる下がってると判断していましたが、それでは判定があいまいで自信を持てません
ところが移動平均線を表示するだけで、誰が見ても相場のトレンドが一目でわかるようになります
移動平均線がわからない人は以下の記事をご覧ください▼

具体的には短期線、中期線、長期線の関係を見て判断します
上昇トレンド
短期線>中期線>長期線
下落トレンド
短期線<中期線<長期線
横ばいトレンド
短期線と長期線がもつれあう
実際のチャートで見てみましょう。これはニトリの日足チャートです▼

上昇トレンドと下落トレンドでは、短期線、中期線、長期線の順序がはっきりと分かれます
横ばいトレンドでは25日移動平均線である中期線が水平になり、短期線が長期線を上下に通過します
さらに移動平均線の「傾き」も大事です
傾きが大きければ大きいほど、強い上昇や下落トレンドが発生していることになります
上のニトリのチャートでは、下落と上昇の移動平均線の傾きが大きく、強いトレンドが発生していると言えます
このように移動平均線の関係を見ると、今のトレンドは一目瞭然!
例えば


これは短期>中期>長期の順だから上昇トレンドだね!
と瞬時にわかるようになるのです
横ばい、上昇、下落トレンドの周期

それぞれのトレンドってどのくらい続くの?
3つのトレンド期間には目安があります
トレンド継続期間の目安
横ばい:3ヶ月
上昇:2~3ヶ月
下落:1~2ヶ月

横ばいは下落と上昇が繰り返される局面です。多くの人が「買おうかな、やっぱり売ろうかな」と売買を迷っている状態になります
この膠着状態はいつまでも続かず、だいたい3ヶ月くらいでトレンドが終息することが多いです
投資家は何かの出来事をきっかけにして「買い」か「売り」のどちらかの注文を決断します
そのきっかけは決算の結果であったり、業界動向とか世界情勢のようなニュースであったり。良いニュースなら株価は上がり始め、悪いニュースなら下がり始めます
それに同調するように買いが買いを呼ぶ形で上昇トレンドが、売りが売りを呼んで下落トレンドが始まっていくのです
横ばいのあとには必ず上昇トレンドか下落トレンドがくることを覚えておきましょう
注意したいのは下落のスピードは上昇よりも速いということ
上昇時は投資家の心理として

本当に上がるのかな? とりあえず買って様子を見よう
という気持ちで買うことが多く、ダラダラと上昇が続きます
しかし、下落時は

なんか下がってる! 絶対に損をしたくないからすぐに売ろう!
と売り急ぐことが多いです
売りは投資家の決断が早く下落スピードも速いので、出遅れた投資家が焦って「オレも」「ワタシも」と売りはじめます
そうすると売りが売りを呼ぶ状態となり、あっという間に株価はストンと下がってしまう、というわけです
このように上昇は緩やか、下落は急だと覚えておきましょう
トレンドをトレードに応用するには
ではこのトレンドを利用してトレードで利益を出すにはどうしたらいいでしょうか?
ここでは具体的に儲けやすいエントリーポイントを紹介します
基本的な売買ルールは以下です
- 上昇トレンド中は買いで攻める
- 下落トレンド中は売りで攻める
- 横ばいから上昇や下落に切り替わったところがエントリーポイント
- 上昇・下落トレンド中に短期線が中期線に跳ね返されたところがエントリーポイント
文字だけ見ても理解しにくいので、具体的なチャートで説明します

こちらの日東電工のチャートは横ばいトレンドから上昇トレンドに推移しています
上昇トレンドでは「買い」で攻めるのがルールです
この例ではルール①とルール③を使います

最初に短期>中期>長期の移動平均線の並びで
「上昇トレンドが始まりそうだな」
と確認しましょう。この例では前の高値を陽線で抜けたところを買いのエントリーポイントとしました
「なぜ高値を抜けたところでエントリーするのか」という疑問については、今後に学習する内容なので今はわからなくてOK! 詳しくはテクニック2「高値・安値」の記事で説明しています▼

その後の株価は狙い通りに上昇していきます
では利益確定のイグジットポイントはどうしましょうか?
トレードはエントリーだけでなくイグジットも同時に考えておくことが大事です
今回の場合は新値更新を数えて5日目の陽線以降に陰線が出たところで利益確定としました
新値更新については、今は「こんな方法があるんだ」くらいの気持ちで見ておいてください。詳細はテクニック4「新値更新」の記事で解説します▼


次は三井物産の日足チャートです
こちらも横ばいトレンドから上昇トレンドに移り変わっています
ここではルール①とルール④を使ってトレードをします

短期>中期>長期の移動平均線の並びに変わり、上昇トレンドが始まったと判断しました
その後、一旦大きく7000円間近まで上昇しましたが一気に下落してきました
上昇トレンド中の短期線は中期線に跳ね返されて反発しやすいため、ローソクが中期線を割ってその後に陽線で返したところで買いエントリーします
すると思惑どおりに株価は上昇していきました
イグジットは新値更新5日目の陽線以降に陰線が出たところで利益確定としました
ちなみに上昇トレンドは2~3ヶ月続きやすいですが、次の中期線の反発ポイントは3ヶ月目以降になるのでトレードは見送った方が無難です

次はヤマトホールディングスのチャートです
下落トレンドは上昇の逆の動きですが、トレードポイントの考え方は同じです
ちなみに下落トレンド中は「空売り」で利益をあげていきます

空売りってなに? なんで下落中に利益を出せるの?
という疑問のある人は以下の記事をご覧ください


最初に短期<中期<長期の移動平均線の並びで
「下落トレンドが始まった!」
と判断してください。この例では2つのトレードパターンを紹介します
1つ目はルール②とルール③を使ったトレードです。前の安値を陰線で割っていったところを空売りのエントリーポイントとしました
その後は狙いどおりに下がっていきました
利益確定のイグジットポイントは、新値更新を数えて5日目の陰線以降に陽線が出た日に利益確定としました
2つ目はルール②とルール④を使います
下落トレンド中に一旦大きく下落して、少しだけ上昇してきました
下落トレンド中の短期線は中期線に押し戻されて反落しやすいため、ローソクが中期線を超えてその後に陰線で下落したところで売りエントリーします
やはり株価は下落していきましたね
イグジットは新値更新5日目の陰線以降に陽線が出たところで利益確定です
こんな感じでルール③④のポイントでエントリーすると、その後に株価はトレンドに沿って動きやすいので、上下に変動した差額で利益を出すことができます
ちなみにもっと利益を伸ばしたいという人は、短期線が中期線を割り込むところをイグジットポイントにしてもいいよ
横ばいトレンドを利用するトレードもありますが、そちらはテクニック2「高値・安値」で紹介します▼

まとめ:トレンドで株価の方向性がわかる!トレンドに合わせて利益を出そう!
「トレンド」の記事のまとめです
- トレンドには上昇、下落、横ばいの3種類がある
- トレンドは移動平均線の並びで判断できる
- 上昇トレンドは、短期線>中期線>長期線
- 下落トレンドは、短期線<中期線<長期線
- 横ばいトレンドは短期線と長期線がもつれあう状態
- トレンド期間の目安は、横ばい3ヶ月、上昇2~3ヶ月、下落1~2ヶ月
- 横ばいのあとには必ず上昇トレンドか下落トレンドが始まる
- 上昇トレンド中は買いで攻めること
- 下落トレンド中は売りで攻めること
- 横ばいから上昇や下落に切り替わったところがエントリーポイント
- 上昇と下落トレンド中に短期線が中期線に跳ね返されたところがエントリーポイント
トレンドを理解すると、これまでなんとなく眺めていた株価の流れが、きめ細やかに見えるようになります
「あ、ここは横ばいだな」
「ここから上昇が始まったな」
「下落に切り替わったぞ、この後は株価が下がるから気をつけよう」
といった判断ができるはずです
また移動平均線の位置関係は、トレンドを判定し売買ポイントを選択する有効な手段になります
実戦で使えるテクニックですから絶対に覚えておきましょう!
何度も読み返してマスターしてね!
次は株価がどこまで上がるのか、どこまで下がるのかの目安となる「高値・安値」について学習します▼

この調子でどんどん知識を習得していきましょう!