【基本3】:移動平均線
2024年5月更新
こんにちは、株式投資で暮らしているロジカです
この記事はテクニカル分析の基本3「移動平均線」を解説します
株価というのは、わりと急上昇や急降下があってジェットコースターのような激しい動きをすることがあります
ローソク足だけを見ていると、ローソクとローソクの間に「窓」と呼ばれる大きな空白ができることがあり、値動きに翻弄されることも多いです
こんなチャートを見ると
この後の株価はどっちに動くんだろう…
と途方に暮れてしまいます
そこで株価の全体的な方向性を知るために、チャート上に必ずセットで表示したいのが「移動平均線」
移動平均線はテクニカル指標の一種で、どの指標より群を抜いて有名な指標です
この記事ではこんな疑問に答えていきます
それでは解説をはじめます
移動平均線はテクニカル分析の頼れる味方。必ず理解しよう
移動平均線とは?
移動平均線ってどんな線?
まずは下の株価チャートを見てみよう
ローソク足チャートの近くに寄り添って、くっついたり離れたりしながら一緒に移動している線があります
これが「移動平均線」です
なんでローソク足チャートに寄り添って動くの?
それは、移動平均線が株価の動きを平均化して表示した線だからです
移動平均線の仕組み
移動平均線は数日分の終値を足して日数で割って算出します
5日移動平均線を例にして説明すると
「過去5日間の終値を足して5で割った平均値」が、5日目の移動平均線の値になります
このような仕組みで点をプロットしてつなげたものが移動平均線になります
ローソク足自体は窓が空いたり、上ヒゲや下ヒゲが伸びたり、大陰線や大陽線が並んだりしてとても乱雑になります
そんなばらつきのある激しい値動きを平均値によって抽象化し、株価の大まかな流れを示してくれるのが移動平均線です
移動平均線で注目すべきは「傾き」です
移動平均線が右肩上がりなら、その期間の株価は上昇が続いており、日ごとに平均値が上昇しているということになります
株価の方向性のことを「トレンド」といい、移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドといいます
トレンドについては以下の記事で詳しく説明します
移動平均線で株価の方向性がわかる!
短期線、中期線、長期線
移動平均線は平均値をとる期間によって短期線、中期線、長期線に分けられます
移動平均線の設定期間は自分で変えられますが、基本的には次のようにしておきましょう
短期線 = 5日
中期線 = 25日
長期線 = 75日
多くの人が移動平均線をテクニカル指標としており、売買のシグナルとして意識しています
そのため最もポピュラーな設定期間にしておかないと、シグナルのタイミングがずれてしまうのです
特に短期線は、1週間=5営業日という考え方で決められています。
短期線は一番多くの投資家から見られているので、必ず5日で設定しましょう
下の図は短期、中期、長期の移動平均線を表示した株価チャートです▼
参照する期間が短い移動平均線の方が、直近の株価変動の影響を大きく受けるため、線の動きが激しくなります
まとめ:移動平均線で株価の大まかなトレンドがわかる!
「移動平均線」について、この記事のまとめです
- 移動平均線とは数日分の終値を足して日数で割って算出したもの
- 移動平均線で株価の値動きの平均的な流れがわかる
- 移動平均線は「トレンド」を示すため株価の方向性がわかる
- 短期線は5日、中期線は25日、長期線は75日で設定するとよい
移動平均線から株価の大まかなトレンドが把握できます
ローソク足だけでは掴むことができない、株価の大局的な流れが見えるようになります
移動平均線は超重要!必ずローソク足とセットで表示しよう
移動平均線は単品よりも組み合わせて使うことで威力を発揮し、株価予測の精度が上がります
実用的な使い方は、テクニック1「トレンド」のページで解説していますので、是非ご覧ください▼
次はその日の売買規模をつかむ「出来高・売買代金」を学習しましょう▼