【テクニック2】:高値安値
2024年6月更新
こんにちは! 株式投資で生きているロジカです
この記事ではテクニカル分析のテクニック2「高値安値」(たかねやすね)を解説します
株価というのは上がったり下がったりして、チャート上に山や谷を作りながら動いていくものです
では上昇はどこまで上がるのか、下落はどこまで下がるのかわかりますか?
そんなのわかるわけないじゃん
確かにそれがわかれば苦労しません。すぐに億万長者なれます
しかし絶対ではないにしても、株価が止まる目安のチェックポイントは存在するんです
それが高値安値という考え方!
これを覚えると
「株価はここで止まるから利益を確定しよう」
とか
「株価はここで反転して上がっていくから買っておこう」
など、エントリーとイグジットの投資判断ができるようになります
高値安値は多くの投資家が意識していて、相場の流れを左右する重要なポイントです
必ず理解して使いこなせるようにしましょう
この記事では
というような疑問に答えていきます
それでは学習していきましょう
高値安値はどこで買ってどこで利益確定するかの判断基準の1つ。ばっちり覚えてね!
高値安値とは
高値安値とは過去につけた高い株価と安い株価のことですが、テクニカル分析では何を意味するのでしょうか?
最初に結論です▼
- 前の高値は株価の上昇を防ぐ抵抗体となる
- 前の高値を突破すると上昇が加速していく
- 前の安値は株価の下落を阻む抵抗体となる
- 前の安値を突破すると下落が加速していく
株価は上がったり下がったりして、チャート上には山(=高値)と谷(安値)ができます
高値とは
まだまだ上がるぞ
と思っていた人の思惑が見事に外れて
そろそろ下がるぞ
と思った人が狙いどおりに一番高い価格で株を売った(空売りした)地点です
安値はその逆で
まだまだ下がるぞ
と思って空売りしていた人の期待が裏切られ
ここから上がるに違いない、買おう!
と思い切った投資家が一番低い価格で株を買った地点です
高値は売り手が勝利したポイントであり、今後にその株価に到達したときには意識されるようになって、簡単に超えられない抵抗帯(レジスタンスライン)として機能します
なぜなら株価が前の高値まで上昇すると、前回と同じように
このあたりで空売りすれば儲かるだろう
と考える人が次から次へと出てきて株を売るため、買い手の勢いが相当に強くない限りは、その売りに負けて株価が下がってしまうのです
しかし、買い手の勢いがすさまじく、その高値を突破するようなことがあると状況は一転
高値付近で空売りした人による損切りの買い決済が重なり、買いの勢いがどんどん増して株価が勢いよく上昇し始めるのです
安値は高値と逆のことが起こります
安値は買い手が勝利した地点で、今後その株価まで下落したときに意識されます
それ以下には簡単に下がれない抵抗帯(レジスタンスライン)として機能するのです
その理由は、株価が前の安値まで下落すると
このあたりで買えばまた上がるだろう
と考える人が続々と登場して株を買っていき、売り手がよっぽど多くない限りは、その買いに負けて株価は上がっていくからです
しかし、空売りが顕著でその安値を突破するほど売りの勢いが強いと形勢逆転となります
安値付近で買った人の損切り決済を巻き込んで、株価の下落が加速していくのです
こんな感じで高値安値の法則をまとめると
- 前の高値は株価の上昇を防ぐ抵抗体となる
- 前の高値を突破すると上昇が加速していく
- 前の安値は株価の下落を阻む抵抗体となる
- 前の安値を突破すると下落が加速していく
この4点に集約できるのです
高値安値をトレードに応用するには
では具体的に高値安値をトレードに使うにはどうしたらいいでしょうか?
答えは簡単! 高値安値の法則①~④をそのまま利用すればいいのです
具体的な売買ルールは次のようになります
- 前の高値を超えられずに下落したら売る
- 前の高値を超えて上昇したら買う
- 前の安値で反発して上昇したら買う
- 前の安値を割り込んで下落したら売る
実際のチャートでエントリーポイントを見てみましょう
図の①では高値を超えられず下落したことを確認して売りエントリーし、前の安値付近で利確します
図の②では前の高値を大きく超えていったので買いエントリーし、ある程度上昇したところで利確しています
図の③は安値付近で大陽線による反発を確認して買いエントリーです。こちらは前の高値付近で利確しています
図の④は前の安値を大きく割ったので売りエントリーしましたが、その後は意に反して安値を大きく超えてしまったため損切りしました
④では損失が出ていますが、こういうこともあります。株式投資は100%勝てるわけではなく、狙いと違う動きをしたらすぐに損切りできる判断力が必要です
損切りは「負け」ではなく「必要経費」と考えましょう
このようにチャート上にある直近の高値や安値を確認して、①~④のどれが使えるか考えるといいでしょう
高値安値にはもう1つポイントがあります
それはトレンドによって高値安値の突破しやすさが変わる、ということです
上昇トレンドでは上昇が成立するために、株価が少しずつ切り上がっていく必要があります
ということは、前の高値を突破して上昇し、前の安値を下回らない上昇が続いていく、ということになるのです
下落トレンドはその逆ですね。前の安値を割り込んで下落し、前の高値を上回らずに下落し続けます
横ばいは高値と安値が一定レベルにおさまっているので、トレンド中は高値を突破できずに下落し、安値を割り込まずに反発する可能性が高いです
これらを売買ルールと照らし合わせると、トレンドによって使いやすいルールがあるとわかります
横ばいトレンドで有効
前の高値を超えられずに下落したら売る
前の安値で反発して上昇したら買う
上昇トレンドで有効
前の高値を超えて上昇したら買う
下落トレンドで有効
前の安値を割り込んで下落したら売る
加えて、直近より過去につけた高値安値は同じ価格帯で何度も重なることが多いんです
そのため、複数の高値安値が重なった価格帯は絶大な抵抗体となります
その価格帯では跳ね返される可能性がとても高いのですが、突破した場合には非常に強い上昇や下落へのトレンド転換が発生しやすくなります
トレンドがわからない方は以下の記事をご覧ください▼
まとめ:高値・安値は重要イベント! 到達後の株価の動きから先行きを予測しよう!
「高値安値」記事のまとめです
- 前の高値は株価の上昇を防ぐ抵抗体となる
- 前の高値を突破すると上昇が加速していく
- 前の安値は株価の下落を阻む抵抗体となる
- 前の安値を突破すると下落が加速していく
- 前の高値を超えられずに下落したら売る
- 前の高値を超えて上昇したら買う
- 前の安値で反発して上昇したら買う
- 前の安値を割り込んで下落したら売る
高値安値の法則を知れば
- 目先の株価はどこを目指すのか
- 高値安値に到達した後はどうなるのか
という未来が少しだけ見えるようになると思います
そうすると
「もうすぐ反発するだろうな、反発したら買おう!」
「この高値を超えたら強い上昇がくるな、超えたら買おう!」
「もうすぐ前の高値がくるから利確しよう」
という判定ができるので、実戦でも通用するスキルが身についていきます
たくさんのチャートを眺めて高値安値と株価の動きを覚えてください
高値安値は超重要!チャートを見たら息を吸うように高値安値をチェックしよう!
次は「節目」について学習します。これも高値安値に似て株価の心理的なストッパーになるのでメチャクチャ便利です▼
「トレンド」「高値・安値」と強力な武器を手に入れて徐々にレベルアップしてきています!
この調子で次パートでも分析スキルを手に入れてください!
そんな感じで終わりです