【基本2】:ローソク足
2024年5月更新
こんにちは、株式投資で暮らしているロジカです
この記事はテクニカル分析の基本2「ローソク足」を解説します
本を読むための「文字」のように、ローソク足は株を読みとくための「文字」と同じ!
ローソク足が読めないとチャートから何も理解できません
どんなテクニカル指標を学ぶよりも先にローソク足を知るのが大事です
この記事ではこんな疑問に答えていきます!
ローソク足を理解すると、ある期間の株価の動きが一目でわかるようになります
それでは詳しく説明していきますので、最後までお付き合いください
ローソク足はとっても大切! 必ずマスターしよう
ローソク足とは?
ローソク足ってなんなんだ?
まずは具体的な株価チャートを見てみよう
このチャートはローソク足チャートと呼ばれるもので、日本の江戸時代に発案されたグラフです
チャートを構成しているローソクのようなものをローソク足といいます
チャートといえばローソク足チャートを示すのが一般的であり、株式投資を行うための基本ツールです
ローソク足はテクニカル分析の「基本の基」、次のパートから読み方や使い方を学びましょう
ローソク足が示しているもの
ローソクにはいろんな形があるけど、こっから何がわかるの?
ローソク足の特徴は、ローソクの形からその中で起こった値動きを振り返ることができるところです
日足のローソク足の場合、ローソク1つで1日のうちの4つの値段がわかります
- 始値(はじめね:その日の最初に取引された株価)
- 安値(やすね:その日取引された株価のうち最も安い株価)
- 高値(たかね:その日取引された株価のうち最も高い株価)
- 終値(おわりね:その日の最後に取引された株価)
ローソク足の全容を図にまとめました▼
◆陽線と陰線
株価が始値から終値にかけて上昇したケースだと、ローソクの下側が始値で上側が終値です
株価が値上がりしているローソク足チャートを陽線といいます
陽線では下のように株価が動いたことがわかります
逆に株価が値下がりしたケースは、ローソクの上側が始値で下側が終値です
値下がりしたチャートを陰線といいます
陰線では下のように株価が動いたとわかります
◆実体とヒゲ
ローソク足の上下にある線を「ヒゲ」と呼びます
上の線を「上ヒゲ」、下の線を「下ヒゲ」といい、始値と終値で囲まれた部分を「実体」といいます
ローソク足の陽線と陰線が何色で表されるのかは、証券会社の分析ツールによって違うよ
日足、週足、月足のローソク足
1本のローソク足が1日の動きを示していれば「日足」、1週間なら「週足」、1か月なら「月足」といいます
下の図は日経平均の日足チャートです▼
日足チャートは1つのローソク足が1日の値動きになります
次に週足の日経平均のチャートです▼
週足は1つのローソク足が一週間の値動きを表しています
最後に月足の日経平均チャートです▼
月足チャートは1つのローソク足が一カ月の値動きを示します
同じ日経平均のチャートでも、日/週/月の期間を変えると形が全然違いますよね
日足、週足、月足ってあるけど、どのチャートを使えばいいの?
どのチャートを使うのかは「どれくらいの期間で利益を得ることを想定しているか」を基準に考えるといいです
数日から数週間の短期トレードなら日足チャート、数か月から1年程度なら週足チャート、もっと長期間なら月足チャート、といった感じです
本ブログで推奨するスイングトレードは数日~数週間ですので、日足チャートをメインに使います!
特徴的なローソク足の形
特徴のあるローソクの形から株価の方向性がわかることがあります
代表的なローソク足をまとめました▼
◆同字線とコマ
同時線は買いたいという力と売りたいという力が拮抗している状態です
株価の高いところで現れれば「下落」に変わる兆し、低い位置で現れれば「上昇」に変わる兆しと考えられています
コマも同時線と考え方は同じで、その期間でほとんど価格が動かなかったことを示します
こちらも株価の高いところで現れれば「下落」への転換、低い位置で現れれば「上昇」への転換が起こりやすいです
同時線やコマはトレンド転換をつかむために有効だと覚えておいてください
◆トンカチとカラカサ
トンカチは一度大きく買われた後に株価が下がっていった形です
これ以上に上がれなかったため、その株価で売りたい投資家が多いことが想定され、この後下落に転じやすいです
高い位置(天井圏)でトンカチを見つけたら注意しましょう
カラカサはその逆で、一度大きく売られた後に株価が上がっていった形です
これ以上に下がれなかったので、その株価で買いたい投資家が多いと推測され、この後上昇しやすいです
低い位置(底値圏)でカラカサを見つけたら注意です
このようにトンカチとカラカサは上昇転換、下落転換の予兆をつかむために有効です
◆大陽線と大陰線
大陽線は買いの力が優勢であることを示しています
ヒゲがないところもポイントで終始、上昇し続けたことがわかり強い買い圧力があるといえます
大陰線はその逆で売りの力が優勢であることを示します
始値→終値まで下落し続けたことがわかり、強い売り圧力があるといえます
大陽線や大陰線は強い上昇、下落の動きであることを覚えておきましょう
まとめ:ローソク足は株価チャートの基本!ローソクから株価の動きを読み取ろう
「ローソク足」について、この記事のまとめです
- ローソク足の形から、その期間の値動きを知ることができる
- 始値< 終値のローソク足を陽線といい、始値 >終値のローソク足を陰線という
- ローソクには「日足」「週足」「月足」があり、トレード期間によって使い分けるとよい
- 同字線・コマ・トンカチ・カラカサは変化の予兆をつかむために有効なローソクの形である
- 大陽線や大陰線は強い上昇と下落の動きであり、この先の相場の方向性をつかむことが大切である
ローソク1本にたくさんの情報が詰まっているとわかりましたね
ローソク足の見かたと特徴を覚えて、瞬時に株価の動きを判断できるようになりましょう
そのためにはいくつものチャートを眺めることです
「習うより慣れろ」だよ! たくさんのチャートを見てみよう
「このローソクは陽線だから、始値がここで終値が…」
「ということは、この後の株価は…」
という「反応」のレベルではなく、考えなくてもローソクを見た瞬間に株価の動きと今後の展開が頭に思い浮かぶような「反射」のレベルを目指しましょう
どの指標でも言えることですが、暗算のようにデータを扱えるようになるとテクニカル分析は飛躍的に上達します
千里の道も一歩から
まずはローソク足をマスターしてください!
次は、株価の大まかな流れをつかむ「移動平均線」を学習しましょう▼